旧統一教会(世界平和統一家庭連合)と日本のキリスト教会についての意見書【3】のつづきです。
■異端からの脱会について
「自分は再臨のキリストである」

このような発言を行う、
旧統一教会の文鮮明氏とその団体に対して、
危機意識を持つのはキリスト者として当然である。
イエスさまご自身が、
「終りの時代には、多くの者がわたしの名をかたるようになる」と、
仰ったのだから、
ああ、来たか、
と思うのが、
キリスト者として当然である。
もし家族の誰かが、
そのようなカルト宗教団体に入信したと聞くならば、
何とかしてそこから救出してあげたい。
と、
思うのはクリスチャンとしても、
人としても当然のことである。
愛する家族が、
見知らぬ街で壺や印鑑を持って訪問販売を行っている。
そしてある日、韓国へ行き、
初めて出会う見知らぬ異性と突然、
夫婦になる。
それも結婚式は、
集団で、
合同でスタジアムで行う、
という。

得体のしれないカルト宗教団体の奇行に、
身震いしてしまう。
そのうち彼らは、
集団自殺などでも行ってしまうのではないか?
必死になって何とか家族を取り戻したい。
そう思うのは当然のことである。
この危機感から家族は、
旧統一教会から家族を救い出すために活動する
「脱会屋」と呼ばれるキリスト教会の牧師や、
活動家らを頼るようになった。
山崎浩子さんは、
1984年のロサンゼルスオリンピックで新体操競技で8位に入賞して、
一躍国民的スターになった方である。
1989年、友人を通して旧統一教会の教えに触れ入信。
1992年、母の死をきっかけに教団に紹介された男性と結婚する。

(山崎浩子さん(左)桜田淳子さん(中央))
山崎浩子さんの事を心配した、
姉と叔父夫婦が「会いたい」と言ってきた。
会いに行くとその場で拉致監禁された。
指導したのは二人の牧師であった。
「愛が偽りに終わるとき」の著書の中で、
山崎浩子さんはこの時のことをこう語る。

拉致監禁が始まった。
夜になって叔父たちが到着した。
一周忌を前にお墓の話し合いをするのが目的だった。
しばらくは昔の話しや世間話に花が咲き、
テレビを見ながら談笑していた。
その時、
「ヒロ子ちゃん。
叔父ちゃんたちはあなたの結婚に対してやっぱり納得できないんだよ。
だから、納得のいくまで話し合いたいんだけどね。
場所を変えて話そうじゃないか」
叔父のその言葉は、
それまでの和やかな空気をかき消すかのように、
突然吐き出された。
⇒旧統一教会(世界平和統一家庭連合)と日本のキリスト教会についての意見書【5】
※この記事は、つきしろキリスト教会 blogの
『旧・統一教会(世界平和家庭連合)と日本のキリスト教会についての意見書』
より、転載したものです。
(行間・一部語句等修正しています。)