旧統一教会(世界平和統一家庭連合)と日本のキリスト教会についての意見書【4】のつづきです。

私は、
一瞬にして変わってしまった姉たちの表情と、
重く緊張した空気で
“そのことを察知した”
(しまった。やられた)
不意にあふれてきた涙が、
私のこわばった頬を、
とめどなく伝う。
(姉たちが“拉致・監禁”をするなんて)
到底信じられないような思いだった。
けれど、これは間違いなく、
統一教会で聞かされた“拉致・監禁”だった。
(愛が偽りに終わるとき174ページより抜粋)
その後、
彼女は監禁施設に移され一か月以上に及ぶ監禁生活が続いた。
キリスト教会の牧師から、
「文鮮明は、「血分け」と称して女性信者に性交渉を強要するのだ」と、
毎日、何度も聞かされた。
彼女は激しく泣いた。
46日ぶりに取材陣の前に現れた浩子さんは、
旧統一教会を脱会する意思を表した。
結婚式を挙げた相手の方とは、
入籍がまだだったため、
そのまま結婚は破棄する形となった。
■拉致・監禁という手段
今利理恵さん、
彼女は神奈川県在住の主婦である。
1997年1月、
川崎市内のファミリーレストランの駐車場で“拉致“された。
夫の智也さんが先に駐車場の車で待っていると、
妻の悲鳴が聞こえた。
レストランから出てきた絵里さんを暗闇から飛び出して来た大人たちが取り押さえ、
そのままワンボックスカーの中に連れ込んだ。
夫の哲也さんは妻を救出しようと車から飛び出すと、
両サイドから二人の男に力ずくで地面のアスファルトに押し倒された。

膝は破れて両足と左手が出血した。
レストランに駆け込み警察に通報するとパトカーが集まって来た。
しかし連れ去った実行犯の中に、
絵里さんの家族がいたことから、
警察は絵里さんの捜索に難航を示した。

この拉致監禁には、
横浜のキリスト教会の牧師と、
群馬のキリスト教会の牧師が関与していた。
閉じ込められたマンションのドアには、
元々付けられていた鍵や防犯チェーンの他に、
二個の南京錠とチェーンが巻き付けられていた。

窓には外から半透明のビニールが張られ見えないようになっており、
トイレのドアも全て鍵は取り外されて、
プライベートな空間は何処にもなかった。
(「拉致監禁・その時警察はどう動いたか?」より抜粋)
⇒旧統一教会(世界平和統一家庭連合)と日本のキリスト教会についての意見書【6】
※この記事は、つきしろキリスト教会 blogの
『旧・統一教会(世界平和家庭連合)と日本のキリスト教会についての意見書』
より、転載したものです。
(行間・一部語句等修正しています。)
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