私はこうして統一教会(現 家庭連合)へ【3】のつづきです。


残る大学2年間で1単位も落とせなくなった私。
でも、不思議と留年はしないという気がしてた。
何の根拠も無かったけれど。
今までも何度かそんな経験があったんだ。
不思議な自信だね。
(ああ、大丈夫だな、なんとかなるな)という思いがどこからか湧いてくる。
そんな気持ちになったとき、実際すべて結果は良かったよ。

というわけで、3年生。
別に、年間通して猛勉強したわけではない。
相変わらず、講義には出ないし、アルバイトやらテニスばっかり。
あとは、本をよく読んだ。
元々、読書好きな私。
小学生の頃なんか、「図書館の本、全部読んでやる!」なんて野望を抱いたっけか。
もちろん、そんなこと出来っこなかったけど。

大学の頃、よく読んだのは、平井和正。
高校生の頃から読んでたんだ。
ウルフガイシリーズや幻魔大戦など、面白くてね。
平井和正が書いた本は全部読んだんじゃないかな。

その中で、後々、私の人生に大きく影響することになったのが幻魔大戦

これって、メシア小説なんですよ。
最初はマンガみたいだけど。
「そんなことはない」
と否定する人がいるかもしれないけど、
私から見れば、救世主が現れて人類を救おうとする物語だった。

だから、ビデオセンターから始まった教育段階の後半に、
「ここは統一教会です。創設者の文鮮明師は救世主なんです」
みたいなことを言われた時、戸惑いよりも喜びの方が大きかった。
小説の世界が現実に現れた気がしたからだ。
『統一教会』も『文鮮明師』も私は全然知らなかったし、拒否反応を示すことはなかった。
宗教は大嫌いだったけど、救世主が具体的に何をやっているのかということに興味が湧いたんだな。
これが、私が統一教会に入ることになった動機である。



おやおや、こうして書いている私も意外な展開になってしまった。
まさか、この時点で入教の理由を書くことになろうとはね。
というか、私自身すっかり忘れてたというのが正直なところ。
書いているうちに思い出したんだ。
「あっ、そうだった、そうだった、こういう理由で統一教会に入会したんだ」って(笑)。
他にも、自叙伝を書いているうちに、いろいろと思い出すことがあるのかもしれない。
面白い。

さて、話を大学3年生に戻す。
普段はさぼってたけれど、当然のことながら試験前になると猛勉強した。
(猛勉強というよりも、正確には猛丸暗記だったけど。よくもまあ論文をいくつも暗記できたもんだと自分でも感心する)
それだけではなく、情報収集にも走り回った。
過去の問題&回答がすべて売られているわけではないからだ。
アパートの先輩、普段付き合いのない同級生などへも聞き回った。
普段人と接することの少ない私だったから、勇気がいったし大変だった。
しかし、努力の甲斐あって、3年生で選択した科目はすべて単位を取ることができたんだよ。

しかし、この3年での成功も空しく、4年の前期試験で失敗することになるのであった。
つづく


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By Tadahiro.K

家庭連合非アクティブ教会員。 洋楽・ONE OK ROCK・坂本龍馬・hondaが好き。 ハイレゾ音源のAmazon Musicをお気に入りのオーディオで聴きながら、 いろんなことを書いています。

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