お金と男性




私はこうして統一教会(現 家庭連合)へ【8】のつづきです。


私は九州へ帰る新幹線の車内にいた。
達成感に浸りながら。
61年間生きているが、このときほど「やり遂げた!」と感じたことはない。

専門学校に行く資金を稼ぐことができたのである。
たった1年間で。
その額は240万円だった(多少の記憶違いはあるかも)。
この金額は、2025年でいうと、340万円ぐらいに相当する(XのAI:Grokによる計算)。

340万円かあ、自分でもビックリだ。
もう一度やれと言われても、無理だよ、絶対できっこない。

テレビも無い二段ベッドの2人部屋。
同部屋の人は、最初の人は真面目な人だったけど、二人目は薬をやっていた人。
冷蔵庫に入れといた物は、毎回のように盗まれ、
共同風呂のせいで、いんきんたむしをうつされた。
唯一の娯楽は、好きな音楽をイヤホンで聴くことだけ。
1年間、旅行はもちろん、どこにも出かけることなく、ひたすら働いた。

よくできたよなあ、と自分でも感心する。
そして、これを書きながら気づいたことがある。



私は今まで、甘やかされて育ってきたと思っていた。
男尊女卑の色濃く残る佐賀で、長男として生まれてきた。
だから、極端に言えば、姉と妹はそっちのけ。
私だけ一人部屋であり、私だけオーディオを買ってもらった。
前に書いたように、車も買ってもらった。
それに、ばあちゃんとひいばあちゃんの二人がいた。
私が可愛かったのであろう。
なんでもやってくれた。

おかげで、私は自分だけでは何もできない子供に育ってしまった。
小学校高学年になっても、頭を洗うことができなかった。
中学生になっても、電車に乗れなかった。切符の買い方も分からなかった。
修学旅行の前日、旅行カバンが必要だったのに、買いに行くこともできず、
自分が情けなくなって、死にたくなったこともあった。
実際、縄で自分の首を絞めたよ(そんなことで死ねるわけないが)。

だから、恨んだ。
なぜ、甘やかした?
なぜ、なんでもかんでも世話を焼いた?
おかげで、一人では何もできない人間に育ってしまったじゃないかと。

親を恨んだ。
ばあちゃん、ひいばあちゃんを恨んだ。
この恨みは、なんと50才ぐらいまで引きずったんだよ。
希薄にはなっていたけれど。



でも、気付かされた。
この自叙伝を書くことによって。

甘やかされて育ったのは間違いない。
しかし、それでは、どうして期間工の1年が可能だったのか?
なぜ、若者なら皆嫌がるような、あの寮生活を送ることができたのか?
なぜ、遊ぶことを我慢して、240万円も貯めることができたのか?

説明がつかないよね。
矛盾してるよね。
じゃあ、それはなぜだったのか?
つづく。




【第9話後記】
長くなってきたので、途中で切りました。
おかげで、小川さゆりさん(仮名)は出てこれませんでした。
すみません。
また、次回。

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By Tadahiro.K

家庭連合非アクティブ教会員。 洋楽・ONE OK ROCK・坂本龍馬・hondaが好き。 ハイレゾ音源のAmazon Musicをお気に入りのオーディオで聴きながら、 いろんなことを書いています。

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