これは、娘が小さい頃の話。
妻は、「かわいい~」と、よく5才の長女に言う。
これには訳があって、それは・・・。
まず、長男の赤ちゃんの頃まで遡るのだが、
(親が言うのも何ですが)長男は本当に男の子なのに、目がパッチリとして可愛いかった。
・ベビーカーに乗せて町を歩くとみんな振り返って、「あら、かわいい~!!」
・デパートに行くと、女性の店員さんが、ニコニコしながら長男の顔をのぞきこむ。
・姉は用もないのに「〇〇ちゃんを見に来た」と言う。
・エレベーターで乗り合わせたおばあちゃんは「まあ、この子は男のくせになんてまつげが長いの!」と嫉妬したような口調で言う。
とこんな感じだった。
そして、やがて、長女が誕生した。
妻の故郷で生まれたので、私が長女に初対面したのは一ヶ月後。
その日はもう楽しみで、仕事を休んで福岡空港まで迎えに行き、待っていた。
「どんな子だろう?早く見てみたい。長男に似て可愛いいだろう」などと思いながら。
まもなく、スチュワーデスさんが長女を抱っこして妻とともにやってきた。
「おおっ!、スチュワーデスさんに抱っこされてくるとは、なんて神々しい風景!!」
もう、顔が自然とほころんでニヤニヤ状態。
で、さあ、ご対面~だったが、「んんんんんんーーーーーー??」
私の顔から笑みが消えた。
「・・・・・・かわいくない」
目はお世辞にもパッチリしてると言えず、鼻はペッチャンコ。
口はヘの字に結んでいた。
何とも気の強そうな・・・・。
一緒にいた義理のお母さんは苦笑いして私に言った、
「〇〇ちゃんと逆なら良かったのにね~」と。
でも、妻は長女に「かわいい~^^」といつも言う。
バカ正直な私が「そんなにかわいいか?」と聞くと、
「知らないの?こうやって、かわいい~^^って言うとだんだん可愛くなっていくとよ」
と妻はまじめな顔をして言います。
「ウソやろ」
と私は全然信じなかった・・・・。
そして、時は流れ、長女は5才になった。
ハンサムボーイの長男に似てるといわれ、いつも笑顔で愛嬌抜群。
いろんな人から愛されている。
親バカってのもあるんでしょうけど、かわいくなったなあ。
本当に。
今では私も、妻から「可愛いやろ?」と聞かれると、テレながらも答えている。
「かわいいヨ」
って。