私は、別のことに意識を奪われていた。
昼食に、カップ焼きそばの準備をしていたときである。
几帳面な私は、パッケージに書かれていた『作り方』をしっかり見た、
・・・・・・つもりだったが、今思えば、文字を眺めただけで、読んでなかったんだね。
ふたを開け、かやくと粉末スープを取り出した。
ここまではノー・プロブレム。
続いて、かやくと粉末スープを麺の上にあけた・・・・・・。
なんか違和感を覚えたが、私は他のことを一生懸命考えていたのである。
カップ麺を作ることなど、適当でよかったのだ。
だから、そのまま、お湯を入れた・・・・・・・。
次の瞬間、 はっと気付いた。
これは、焼きそばだった。
粉末ソースは、お湯を捨ててから、かけるものだった。
しかし、時既に遅し、あとの祭りである。
「もう、いっそのこと、ラーメンにしちゃったら?」
いつもは反発してしまう妻の助言も、素直に聞き入れるしかなかった。
その、3分後、創造主が全く意図しない「ラーメン」が出来上がった。
お味の方は・・・・・・。
超、薄味だった。。。。
とても食えたものではなかったので、やっぱり、お湯を捨てて、焼きそばとして食った。
幸いなことに、この焼きそばはカレー味だったからね。
薄味でも辛さは残り、何とか食べることができたのである。
いやいや、愚直な私にもこんな一面があったのかと、我ながら笑える一幕だった。
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