ある日曜日、妻に仕事が入っていた。
帰りは夜の10時ぐらいになると思われる。
しかし、息子も娘も晩御飯のことは何も聞いていないという。
おかしい。
いつもだったら、子供たちに伝えておくか、メモ書きを残しておくのだが・・・・。
おなかがペコペコだった私は、台所をのぞいてみた。
すると、あるじゃない。
ガスレンジの上に、丼の具と思われるものと、お吸い物が。
これだけあれば十分だ。
ご飯も炊いてあったし。
妻は朝バタバタして、メモを書く余裕が無かったのだろう。
まだ18時ぐらいだったが、私はさっさと食べることにした。
うん、おいしい。
バクバク食べ始めた。
そのときである。
電話が鳴った。
妻からだった。
何だろうと思って聞いてみると・・・・・、
「晩ごはんやけど、 仕込みはしてあるけん。 あとは卵をといて鍋の中にかけて1分ぐらい煮込んで。 あと味噌汁の準備もしてるけん、味噌を入れて完成させて」
こうして私は知ることになったのである。
卵無しの親子丼と味噌無しの味噌汁を食べていたことを。。。。