給油



※これは2006年の話です。





「121円やったとヨー♪」



意気揚々として妻は言った。

生まれて初めて、セルフのガソリンスタンドを利用したのだった。

とはいっても、ほとんど、スタンドの店員さんが手取り足取り教えてくれたらしいが(笑)。

何はともあれ、121円とは安い!!

私がいつも利用しているスタンドは135円だったから、にわかには信じられない安さだった。



そして、10日後。

帰宅した私に、妻が話があると言う。

(何だ、改まって)と不吉な予感がした。

スタンドに行ったという。

その日は、セルフではない普通のところ。


「レギュラー2000円お願いします」


と言って、給油を待っていると、店員さんが驚いた顔をしてやってきた。

そして、妻に言ったという。
























「お客さん!ガソリンタンクのキャップが無いですよ!」



(えっ、何のこと????????)と、妻。

やがて、セルフのスタンドでフィニッシュを誤ったことを、悟るにいたる。

そして、怒濤のようにセルフのスタンドへ向かった妻だった。

「あのー、キャップ預かってないでしょうか?」

「えーと、少々お待ちください」




そのスタンドマンの人は全く驚いた風もなく、淡々と事務所へ向かって行った。

「今日は一個だけありました。これですかー?」

「それです!それです!あーヨカッター」

んっ?、今日は一個だけ?



欲求を抑えきれずに妻は質問をした。

「キャップを忘れる人多いんですか?」

「ええ、意外といらっしゃいますよ」

との返事だったって。



妻は、決して満タンに入れないので(笑)、こぼれることはなく事なきを得たが、皆さん注意!注意!





※19年前はガソリン、こんなに安かったんですねえ。あと、今は、キャップは紐みたいなもので離れないようになってますよね。ホント多かったんでしょうね、忘れる人が。

By Tadahiro.K

洋楽・ONE OK ROCK・坂本龍馬・hondaが好き。 ハイレゾ音源のAmazon Musicをお気に入りのオーディオで聴きながら、 いろんなことを書いています。

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