※これは子供が小学生の頃の話です。
息子は買ってきた。
母の日に。
板チョコを。
マンガ本を借りに行ったついでに、買ってきた。
そして、娘に50円ちょうだい、と言った。
二人でのプレゼントだということで・・・・・。
定価100円だから、その半分を請求したわけだ。
妻にとっては、サプライズだったらしく、喜んだねえ。
「とても、もったいなくて、食べれないわ」
とまで、言っていた。
実際、数日間は冷蔵庫に口をつけないまま、保管されていたね。
そして、息子に質問した。
「いくらやった?」
聞かなきゃいいのに、いつもの癖で聞いた。
素直な息子は答えた。
「90円よ」
スーパーで買ったから、安かったようだ。
しかし、これは失言だった。
それを聞いた娘が、即、クレームをつけたのだった。
「なんで、90円やったのに、私が50円払わんといかんとよ」
45円になるやろうもん、と言う。
算数が苦手な娘でも、これぐらいの計算はできる。
これに対して、息子はすまし顔で言い返したね。
「10円はお駄賃ったい」
と。
買いに行った手間賃というわけだ。
しかし、なんという低次元な会話だ。
我が家は、今日も平和なのであった。