機械とかメカには、全くと言っていいほど興味を示さないが、生あるものへの愛情は半端ない。
ヒトである息子・娘に対してはもちろんのこと、ベランダには多種多様な植物がいっぱいだ。
ただ、ペットとなると話は別である。
我が家はマンション。
ペットOKではあるが、留守にすることが多い。
真夏は超暑い部屋になるし、動物には可愛そうな環境ということもあろう。
娘の再三の「犬か猫を飼おうよ」という催促にも、耳を傾けなかった。
ところが、最近我が家へペットがやってきたのである。
残念ながら動物ではなく、驚いたことにカタツムリ。
同僚内で、妻は『カタツムリが好きな人』ということになっているらしい。
親切な同僚の皆さんは、こまめに探してくれたらしいのだ。
昔と違って、なかなか見かけることが少なくなったカタツムリである。
一体どこで見つけてきたのだろう?
不思議でならないが、何はともあれ、カタツムリ君が我が家へやってきた。
この子である。

妻は命名した。
その名は「エスカちゃん」。
エスカルゴの「エスカちゃん」。
単純だね。
妻は「エスカちゃ~ん♪どこ~?」などと言って、頻繁に観察している。
ほんと好きなんだね。
しかし、娘の反応は違った。
エスカちゃんを一目見るなり、妻へこう言ったんだ。
「捨ててきて!!」
娘は虫とかが大嫌いだったんだね。
それでも、エスカちゃんはしぶとく今でもいるよ。