〔これは、2012年1月頃の話〕
妻は、娘と一緒に天神へ買い物へ行くことになった。
妻は冬休みの間忙しく、かまってあげることができなかったからある。
娘は喜んだ。
なんせ、年末など出かける先も無く、一日中パジャマ姿でいた日もあったぐらいだったから。
しかし、昼食を済ませ、さあ出かけようと着替えた後のことだった。
なぜか娘の顔が曇ったのである。
娘の視線の先には、妻がいた。
そう、娘は言ったのである。
「えっ、お母さん、その服を着ていくと?」
その服とは、くすんだ黄緑色のダウンジャケットだった。
んんんんん、確かに私の目から見ても、近所の商店街に行くのにはぴったりな服だったが、九州最大の繁華街天神へ行く格好ではなかった。
しかし、妻は言う。
「なんで?なんで?この服のどこがダメと?」
実は、妻自慢の服だったのである(笑)。
小さくたたむことのできる、旅行に行くときなど便利なライトダウンジャケットだったからだ。
一応、購入した場所も同じ天神の新天町だったらしいのだが・・・・。
しかし、娘は頑として許さず、結局、別のジャケットを着ることになりましたとさ(笑)。