これは、15年ぐらい前の話です。
妻はショックを受けていた。
なぜならば、7月分の電気代請求額が10,000円を超えていたからだ。
ちなみに、6月分は6,300円ほど。
この猛暑で、我が家のエアコンは例年に無く長時間稼動しており、電気代が跳ね上がったのだ。
(仕方ない、仕方ない)
と自分に言い聞かせながら、エレベーターに向かっていた妻だった。
すると、管理人室の前に置かれていたある紙が目に付いた。
それは他所の家の『電気ご使用量のお知らせ』だった。
床に落ちていたものを誰かが拾い、管理人室に届けていたものと思われる(管理人さんは午前中だけしかいないので、直接は渡されていなかったのです)。
そこで、妻は激しい誘惑に駆られた。
他所の家の電気代がどの程度か知りたくなったのである。
自分の家が高いか安いか知りたくなったのである。
(ダメよ、ダメよ、勝手に見ては)
という良心の声が聞こえたが、誘惑には勝てなかった。
あっさりと見ちゃった妻だった。
さて、その金額は・・・・・、
約20,000円だった。。。
(我が家は半分!!)と大いに満足し、エレベーターに乗った妻でした。