シチュー



以前は、妻は土日によく仕事が入っていた。

スーパーでの試食販売とかね(今は、新型コロナの影響で無くなった)。

その関係で、夕食とか私に頼んでくることがあった。

だが、基本的に私は料理は×印なのだ。

だから、妻は頭を使った。

仕上げだけ私に頼んできた。



その日は、シチュー。

「あとはルーを入れて、煮込むだけやけん」

という。

料理には全く素人の私だ。

普通の人には極めて簡単であろうシチューの作り方も、私には分からない。

だから、ルーのパッケージに書かれてある作り方を読んでみた。

なるほど、なるほど、ここまで作ってあるんやね、と読み進むと、


『仕上げに、牛乳を入れて軽く煮込んでください』


みたいなことが書かれていた。

(んっ?)

妻の話と違う。

融通の利かないロボットみたく、私は早々と行き詰ってしまった。

困った私は、妻にTELだ。

「牛乳を入れろって書いてあるっちゃけど、入れていいと?」

その質問に対して妻は、

















「えーっ、そんなことが書いてあると?私は一回も牛乳を入れたことはないよ」


と言う。

結局、そう書いてあるんならいいんじゃないと、牛乳を入れることになったのだが、果たしてその結果は・・・。









「おいしい!!」

「いつもよりおいしい」


という子供たちの声だった。

つまり、今までは妻の自己流のシチューを家族は食べさせられていたということ。

決して、説明書とか作り方とかを読まない妻流の。

やれやれ、他にもあるんだろうね。

邪道な作り方 妻独自の作り方の料理が(笑)。




By M-BOX

洋楽・ONE OK ROCK・坂本龍馬・hondaが好きな、おじさんです。 ハイレゾ音源のAmazon Musicをお気に入りのオーディオで聴きながら、 いろんなことを書いています。

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