〔これは、2011年7月頃、なでしこジャパンが優勝したときの話〕
私も妻も、決勝戦を見た。
ただ、生で深夜に見たのは私だけ。
妻は、夜が明けてから、午前中に放映された録画分を見ることに。
私は夜型で、妻は朝型人間だ。
必然的にこうなるわさ。
しかし、このズレがなあ・・・・・・。
勝利の余韻に浸りながら、私はやっと床についた。
朝の7時半ぐらいである。
しかし、テレビはついたまま。
妻はもう起きていたからね。
そして、日本は大フィーバーの真っ只中だ。
NHKも民放も、なでしこジャパンの優勝をどこまでも取り上げる。
テレビの音はガンガンだ。
ちなみに、私が寝る部屋はテレビがあるリビングの隣の和室。
隔てているものは、襖のみ。
ましてや猛暑だからね。
閉め切るわけにもいかない。
おかげで、テレビの音がもろに私の耳まで届き、うるさくてなかなか眠れない。
それでも、努力の甲斐あって、「やっと眠りについた」と思ったそのときだった。
フィーーーーーン、ゴーーーーー。
掃除機の音だった。
あいつめ、掃除を始めやがった。
必死で耳をふさぎ、眠ろうとするオレ。
しかし・・・・、
フィーーーン、キューーー、ゴゴゴゴーーーーーー!!
どこまでも、どこまでも、掃除機の音はけたたましい。
そして、テレビの音はなでしこジャパンの録画分をやっていた。
エアコンはすぐ消せというくせに、テレビには寛容な妻だ。
掃除をしているのに、テレビはつけっぱなしなのである。
この状況、お分かりだろうか。テレビと掃除機のダブルパンチなのだ。
夫の安眠を邪魔してはいけないなどとは、発想は全く無いらしい。
おかげで、ろくに眠れないまま、昼飯の時間となった。
「うるさかったなあ」
と、ぼやきを言うと、
「あら、掃除は朝するもんでしょ」と、言いやがった。
そして、また、一言。
「それに、よく寝てたわよ。声かけても反応が無かったし」だって。
確かに、眠れてた時間帯はあったのはあったが・・・。
あーあ、、だるーーーーーー。
ねむーーーーーーーーーー。