これは、2009年ぐらいの話かな?
新聞に、億万長者となった図書館司書の物語らしい『億男』という本の広告が出ていた。
それを見た妻は言った。
「もし、3億円当たったら、まず布団を買わんといけんね。」
我が家の布団は20年選手で、ボロボロなのである。
そして、続けて妻は言う。
「あと、掃除機もね」
我が家の掃除機は、これまた20年選手なのである。
それを聞いた私は言った。
「テレビもや」
我が家のテレビは、いまだにブラウン管なのである。
しかし、これなら3億もいらんな。
100万円もあれば十分である。
我が家は、どこまでもささやかな家庭であった。