これは息子が高校を受験したときの話。
私は妻からのメールを待っていた。
息子が受けた公立高校の合格発表の日だったからだ。
でも、まあ、息子の成績から考えると、まず大丈夫なはず。
楽観視していた。
そして、来た。
ちょうど10時の休憩のときだった。
ケータイを見ると、絵文字が一つだけ。
何という手抜き。
顔のイラストが一つだけ。
(ああ、笑顔だね、合格だ、やれやれ)
と、ケータイを閉じたのだが、なんか違和感。
もう一度、ケータイを開く。
目が悪い私だ。
顔を近づけてじっくりと見てみた。
すると、そこには・・・・、
なんと・・・・・、

泣き顔が。
(えっ?ウソ!)
混乱した。
ありえない話だった。
本人も自信たっぷりだったし。
私立に行くのかよ。
金かかるやないか。
しかも男子校だ。
息子は嫌がってたよなあ。
人生変わってしまうかも。
などと、いろんな思いがよぎりながら、私は妻に電話をかけた。
すると、電話に出たのは息子だった。
そして、息子は言った。
「嬉し涙よ。。。」
何という悪い冗談。
思わず、周りに人がいるにもかかわらず、大声で文句を言った私。
電話を代わった妻は「怒っとーと?」と笑ってやがるし。
そして、昼休みに、訂正メールを送りやがった。

確かに、これは笑いながら泣いている。
最初から、これを送れって~の。
まったくもう、心臓に悪いメールであった。