妻と娘は出かけていた。
私と息子は家にいた。
そして、夕方7時ぐらいのこと。
私は風呂からあがり、髪の毛を乾かすために2階の洗面所にいた。
続いて、息子は2階にある風呂に入った。
そこで事件が起こる。
洗面所から1階のリビングに戻ろうとすると、
ピンポ~ン♪ピンポ~ン♪ピンポ~ン♪
(おっ、帰ってきたか)と、玄関の鍵を開けると、そこには般若が立っていた。
妻である。
「なんで、早く開けてくれんとよ、ケータイにも出んし!!」
と、なぜかご立腹の様子。
(????)
私には状況が理解できなかった。
何故に、妻は怒っている?
やがて理由が分かった。
説明しよう。
妻と娘は家の鍵を持っていかなかったのである。
私と息子が家にいるから、いらないだろうということで。
しかし、上に書いたように、ちょうど私と息子は2階にいた。
とてもじゃないが、チャイムが聞こえる状態ではなかった。
ということで、妻と娘は家に入ることができなかったのである。
その間、わずか5分程度であったかと思われるが、妻には無限に長く感じられたようだ。
時間というものは主観的なものだからね。
5分が、1時間にも2時間にも感じることがある。
こうして、妻の怒りはしばらくの間収まらなかった。
おかげで、私は小さくなっていなければいけなかった。
何の非もない、と思うのにね。
そして、妻は極論を言った。
「だいたい、玄関の鍵を閉めるけん、いかんったい!!」
妻の方針である。
家にいるときは鍵を閉めてはいけない。
「ウチはオープンハウスなのよ」
と、わけの分からないことをいつも言っている。
妻の人の善いところなのだ。
性善説なんだね。
悪い人が侵入するなんて、泥棒さんが家に来るなんて、これっぽっちも考えたことがない。
「どうせ、なんにも盗まれるものが無いっちゃけん」
とも言っているし。
そういえば、あたしンちのお母さんも家にいるときは鍵を閉めてなかったな。
やっぱり、妻とあたしンちのお母さんは共通点が多いのである。
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