やっと、朝夕は涼しくなってきたが、その日はまだまだ暑かった。
私が会社から帰ってくると、娘がタッタッタッターと走ってくるではないか。
どうした?どうした?
久しぶりだな。
小さい頃は、「お父さん、おかえりなさーい♪」と、私の胸に飛び込んで来たものだったが・・・。
思わず嬉しくなり、ニコニコ顔の私に、娘は言った。
「お父さ~ん、ズボンはいてよね~」
(はいっ!?)
実は、娘の友達が泊まりに来ていたのだった。
夏場、私は家の中ではパンツにシャツ姿になるからね。
そのみっともない姿を、友達に見られては恥ずかしいと思ったのだった。
なるほどねー。
娘も大きくなったものだ。