これは、息子が小学生の頃の話。
息子はステンレスボトルにお茶を入れて小学校に持っていく。
私の子供の頃は水道の水をガバガバ飲んでたものだが、今は飲めないらしい。
いつからそうなったんだろう?
水道水の質が落ちたのか?
小学生の身体が弱くなったのか?
それとも学校が過保護になったのか?
おかげで妻は大変である。
息子がステンレスボトルを忘れようものなら、忙しい朝に「あ~もう!」とぶつくさ言いながら、車をすっ飛ばして小学校まで持っていく。
「もう、今度忘れたら持っていかんからねー。」
と言いながら、また持っててやる。
何やかんや言いながら、優しいのである。
話は変わって、息子は物の扱いが雑だ。
子供はみんなそう?
傘はもう入学以来3本目、4本目?
靴にはなぜか穴があく。
ステンレスボトルも例外ではなかった。
どうやったらこうなるの?というぐらいボコボコ、ベコベコ。
それでも、まだ使用可能ということで我慢させて使わせてた。
しかし、ついに限界が来た。
もう、使用不能。
限界が来て、妻は私に言った。
「ステンレスボトル買ってきてくれる?」
チラシを見せて、「こんなやつ」
息子も「これがいい」と気に入った様子。
でも、妻は「1,980円か、高いな~」と難色を示したが私は、面倒くさくなって「こんなのなら、何でもいいやろ?」と、いざ出発。
店に入ると、アウトドアシーズンとあって、入り口のすぐそばに無名メーカーの980円のステンレスボトルが山積みに置いてあった。
「これでも十分かな~」と思ったが、チラシ掲載の1,980円のものも見に行った。
こちらは、タイガー、有名メーカーである。
迷った。
買い物が苦手で優柔不断の私は本当に迷った。
でも、物にこだわる私である。
結局、タイガーのステンレスボトルにした。
しかし、この買い物は失敗と悟らされることになる。
なぜか。
ステンレスボトルを洗う人のことを考えてなかったのである。
洗う人=妻である。
妻は取扱説明書というものをほとんど読まない(読めない?)人。
ちなみに私は隅から隅まで読むわけではないが、一通りは目を通す人。
今回も読まないだろうな~と思いつつも、
「丸洗いはダメだってヨ。」
と一言だけ言って、説明書を渡しておいた。
そして、翌日の朝。
台所の床に取扱説明書を置いて、ステンレスボトルと格闘する妻がいた。
私の顔を見て、不機嫌そうに
「何か言いたいと?」
私は心の中では「昨日洗っていれば、俺も手伝えたのに。ア~、もうあのステンレスボトルの先も見えた。980円のやつにしとけば良かった。」と思ったが、
「別に~」
とノーコメント。
やがて、「えーい、もういい!」と妻は洗い出した。
ベルトも紐も付いた状態で。
見事な丸洗いであった。
私の想像をはるかに超えていた・・・・・。