生き物に対する妻の愛情は、半端ない。
ホームセンターで花を買ってきたのだが、それには芋虫がくっついていた。
普通なら「キャーーー」とか言って、ポイっと排除するところだが、妻は違う。
育てようと考えたのである。
それは黒っぽい芋虫で、青虫とは程遠い、羽化したら蛾にでもなるんじゃないかと、私には思われた。
しかし、妻には確信があった。
これは蝶になると。
ホームセンターの花売り場には、蝶がいっぱい飛んでいたそうなのである。
だから、絶対その子たちの子供なんだと。
グーグルで検索もしてみた。
間違いないと。
やがて、我が家に訪れたその芋虫たちは妻の世話の甲斐あって蛹になった。
羽化したのは2頭(蝶は匹ではなくて、頭と数えるらしい)。
この子たちだ。

(上のほうのメスは、元気に羽ばたきすぎて羽が欠けてます。痛くないんだろうか?)
真冬に生まれてきたものだから、外には出せません。
ずーーっと、家の中にいます。
気温には敏感で、エアコンをつけて部屋を暖めると、元気になって窓際に寄ってきます。
夜になると、妻はこの子たちの家に戻してあげます。
妻がダンボールで作った家に。
「はーい、お家に戻りますよ~♪」
とか話しかけながら。
妻の指に止まるんですよ。
それは、まるで奇跡を見ているよう。
たぶん、この子たちは妻の事を母親と思っているんだろうな。