妻は働いている。
半日だけ働くパートではあるが。
先日、その勤務先で、健康診断があったそうだ。
過去働いていたところは、小規模のところが多く、妻は長く健康診断を受けていなかったから、これは私としてもありがたい。
とくに、妻は頑丈で病院へ行くことがほとんど無いから、なおさらね。
『発見されたときは手遅れ』なんてことは避けられる。
さて、その健康診断は検診車でもあったとのこと。
レントゲンの検査だね。
さて、妻の順番となったので、服を脱ぎ次の部屋へと入ったのだった。
おばさんなのだが、羞恥心が働いたのか、ドアを早く閉めなければと思ったらしい。
ところが、手をかけて一生懸命閉めようとするが、なぜかびくともしない。
それを見た同僚の人は言ったのだった。
「それ、自動ドアよ」
前の人が入っていくところを見ていなかったのか、普通それぐらい分かりそうなものだが、妻は自動ドアとは思いもしなかったのである。
ということで、検診車の中は笑いの渦に包まれたのであった。
どこまでも、どこでも、周りを楽しませる妻である。